白アスパラガス|大げさに言うと、僕はこれを食べにドイツに行った。

2011/07/21 // Posted in 2011年05月 韓独蘭中旅行  

ゴールデンウィークに行った旅行のことを未だに引っ張って引っ張って書いてます。かなり季節外れになってしまったのですが、白アスパラガスの話。ドイツの春の旬の食材なのです。

今回の旅行では乗り換えの韓国を除き、ずっと友人宅を泊まり歩いてたのですが、旅の最後に一晩お世話になったのはデュッセルドルフのTさん宅。彼は日本びいきのドイツ人で料理が非常にお得意。泊めてもらうことをお願いした時から「何が食べたい?」とリクエストを聞いてくれてました。ラム肉か白アスパラガスか、と考えてくれたそうですが、迷うことなく白アスパラガスをお願いしました。だってこの時期にしか食べられないから。

 

 

ドイツのアスパラガスはこんなに大きいんです。かなり奮発して頂いたみたいで、スーパーではなく、より新鮮なものが手に入る広場のマーケットで買ってきたそう。これだけ新鮮だと、この距離でも包みを開けただけでアスパラガスの、土のような芽のような香りがするんです。とにかく瑞々しいんです。僕はお客さん扱いはされたんだけど、お手伝いもします。ピーラーで皮をむきます。奥にグラスも写ってますが、この時点で飲み始めてはいます、ちゃんと仕事はしたけど。

 

 

 

白アスパラガスは、ふつう、茹でてソースを掛けて食べます。皮はしっかり剥かないとスジスジになっちゃうのでピーラーでガシガシと。アスパラガス専用の鍋、というものがドイツにはあるのですが、そういう鍋には写真のようなカゴがついてて、カゴのまま鍋にいれ、引き上げるのもらくらく、という寸法。カゴのサイズに合わせて根本の部分は切っちゃいます。切った部分はこの日は使わなかったけど、出汁をとってスープを作ることも可能。

 

 

 

茹でてる間、前菜を出してもらいました。トマトとモツァレラチーズとバジル。バジルはバルコニーで摘んできたものです。飲み物はカシスリキュールをプロセコというイタリアの白発泡ワインで割ったもの。取皿は僕が今回おみやげであげた有田焼のお皿です。日本らしく5枚セットの。

 

 

 

タラーン!茹で上がりました。ツルンツルンしてるのでフォークで取り出すのが結構難しかったです。付け合せとして生ハムを各自好きなように皿に載せます。この日は幸い天気もよかったのでバルコニーでお食事。蚊のでないヨーロッパの夏の贅沢ですね。

 

 

 

この日のソールはシンプルに溶かしバターのみ。いや、それで正解。アスパラガスがあまりにも新鮮なのでそのままの香りを楽しむのが正しいように思われました。生ハムの塩味が時々アクセントになったりして。茹でじゃがいもをごろっと載せるのもドイツっぽいでしょ。何回も書きますが、ほんとうに香りの強いアスパラガスで美味しかった。写真手前は僕の皿ですが、この後、同量を遠慮無くおかわり。すみません。

 

 

 

食後にチーズも出していただきました。Tさんはこの直前に観光でパリに行っていたので、その時のおみやげのチーズ。まだまだバルコニーでたのしみます。ちなみにこのとき時刻は21:01。日が長いです。テーブルには赤ワインが乗っていますが、これは、カシスリキュールのプロセコ割→白ワイン(アスパラガスに合わせて)のあとに開けたものです。

この後、クヴァークという乳製品にルバーブという野菜を甘く煮たソースをかけたデザートも頂いたのですが暗くなっちゃったので写真は撮らず。もちろん美味しかったですよ。

いやー、ほんとに美味しかった。ドイツの春の旬を堪能できました。またTさんは博学で芸術にも多方面に詳しいので話をしてて感心することしきりで、こんな”先輩”になりたい、と思える人。料理しながら、チーズを切りながら、会話が楽しかった。こういうふうに人をもてなせるようになりたいもんです。

This entry was posted on 2011/07/21 at 00:24 and is filed under 2011年05月 韓独蘭中旅行. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

Comments (8)

  • うどん王国住民 より:
    うおおおお。←興奮
    専用鍋があるのか…椅子から立ち上がる勢いで読んだ。
    昔欧州で瓶詰めのがアホみたいに太くてびびったの思い出したよ。

    何を隠そう我が国も白アスパラの産地でして、料理人さんの間ではわりと有名らしい。時季にちょっとしたレストランに行くと必ず使ってあります。

    剥かなくても柔らかいのが特徴。でも良し悪しは別にして、たぶんドイツのよりやさしい味だと思うわ…いや~食べたい。これ。
  • トミー より:
    わぁ~~~~~~~っ!(爆)←興奮2
    白アスパラ、素晴らしいですね!
    ボクも大好きですが、旬に本場で是非食べてみたいものです。
    Kenさんの興奮が伝わってくる記事で、朝から思わずニンマリ。
    ごちそうさまでした~。(^^
  • saki より:
    めちゃめちゃおいしそう!
    また生ハムが合いそうな感じだし。
    お酒も進みそうだよね。
  • taka より:
    アスパラと生ハムなんて素敵なコンビネーション!
    白アスパラをこんな風に食べれるなんて幸せですね〜!
    死ぬまでに1度食してみたいリストに入りましたww
  • Ken より:
    うどんちゃん、
    そうなんだ、おたくんとこでも、これ作ってるのん。日本でもこれ絶対できるはず!そして売れるはず!と思ってるんです。薄味で香り命で旬にしか食べられないって日本人好みでしょ?
  • Ken より:
    sakiちゃん、
    どんどん飲んじゃいました。結局どんくらいのんだだろ。最後はけっこういい気分でした。付け合せ、というか野菜料理の添えものがハムっていいアイディアだよね。
  • Ken より:
    トミーさん、
    トミーさんもアスパラがお好きなんですね。なかなか日本では、その季節でもしょっちゅうは食べる機会、ないですよねー。東京だと違うのかな?これ僕は流行るというか売れると思うんですけどねー。ウドがある国だから大丈夫だと思うんだけど。。
  • Ken より:
    takaさん、
    ほんとお勧め。1度といわず何度でも!たぶんスウェーデンとかでも食べると思います。こってりもしてなくて香りを楽しむ西洋料理なのでおすすめです。メインが野菜ってなかなか西洋ではないですが、これでお腹いっぱいになっちゃうんですよ。不思議と。茹でて溶かしバターかけるだけで、塩もなにもなし。簡単です。こんな雰囲気の、だったら作れそうな気がします。

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