言語切り替えスイッチ

2011/01/25 // Posted in 日本語  

つい最近、聞きに行った講演での話。

その演者の50代の女性は、プロフィールによると高校までを関西で過ごし、大学入学から現在まで東京に住んでます。

まあ、お家の環境もあるのかもだし、やはり東京での生活が長いからか、話す日本語にはまったく関西の特徴はなく、

でも東日本の人の日本語の感じもしなくて、中庸な西日本の言葉だなあと思ってました。

ところが中盤、数字がたくさん出てくる話題になったとき、僕は聞き逃さなかった。

例えば、だけど「32」が「サンジュウニ」ではなく「サンジュウニイ」になって高低もこころもち派手に。

「ヨンセンナナヒャク」は「ヨン」は低く「ナナ」が高く。

で、あれ?あれ?と思ってるうちに数字はどんどん関西風に。さらにその数字が呼び水になったのか、

数字以外のところでもぽろぽろ上方の香りが立ち上り始めました。

結局、もちろん、完全に関西風に、ということにはならなかったけど、どうやら彼女の場合は

数字でスイッチが入っちゃったのでしょうね。

外国語にしろ方言にしろ、無意識に話す言葉を変えちゃう切り替えトリガーのようなものってやはりあるのでは、

と思った出来事でした。

This entry was posted on 2011/01/25 at 00:37 and is filed under 日本語. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

Comments (2)

  • トミー より:
    確かにスイッチがあるかもしれませんね。
    関西出身で東京在住20年以上の私は「上方の香り」(笑)が立つことは皆無だとずっと思っていました。
    が、ちょっとした何か?が呼び水になり若干関西風味になることが最近出てきたのです。何故だか分かりませんが。
    周りの人は気づかない程度でも自分では「あっ」と思います。
    関西の方なんですか?と言われることがないので、言語のイントネーションや音に敏感な人はあまりいないんでしょうかね?
    さすがKenさんだと…。本年もどうぞヨロシクです。
  • Ken より:
    トミーさんにも「スイッチ」があるのですね。
    僕は6年ほど関西に住んでいたんですが、
    関西の地名が会話の中に出てくると、それが
    スイッチになっちゃいますね。
    「新大阪」とかぐらいだったら大丈夫なんですが、
    「天王寺」とか「阿倍野」、「京橋」とかになると・・(笑)
    在京長いトミーさんでもたまに、とはやはり
    「三つ子の魂百まで」なのでしょうね。

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