落語を初めて生で聞く。

2007/04/30 // Posted in 1. 日記, 日本語  

あるお寺で催された、古今亭駿菊さんの落語会に行ってきました。
このお寺のご住職と、仕事を通して知り合いになり、誘っていただいたのです。

この落語会はお寺の「花祭り」のイベントのひとつです。
(このお寺では4月8日ではなく、29日に「花祭り」です)

多分、本堂のような、広い座敷でやるんだろうなあとは思ってたんですが、
どういうセッティングか、楽しみでした。
噺家さんは壇に背を向けるのか?
お寺のお堂だからお客さんと同じ高さに座るのか?とか。

靴を脱ぐところで、小さなお像に甘茶をかけ、本堂に入ると、
高座は右手に設置してありました。
(ダイニングテーブルに布をかけたもの!)
で、お客さんはみんなミギムケミギです。

住職がおっしゃってましたが、落語は噺家のひざがみんなから見えるのが
ちょうどよい高さだそうで、このダイニングテーブルがちょうど、だそうです。

ライブ落語は初体験だったのですが、ほんとに笑えます。
どうも落語っていうと、飛行機の中でミュージックチャンネルを変えるときに
耳を通り過ぎて「地味だ」という記憶だけ残ってたり、
「笑点」で、「うーむ、うまくオチましたね(拍手+座布団)」
みたいな印象があるんで
”あっはっは”
なのは想像できなかったんです。でも、ほんと笑えますよ。
一人の人間だけが話してるのに、登場人物たちがいきいきと会話して、
トントンとストーリーがすすみます。
だから話「芸」っていうんだね、と納得しました。

少しの休憩を挟んだだけで、90分近くしゃべるってのもすごいよなあ。


********
噺家さんたちは、地方にお仕事で行くことは
「旅」、
プライベートで遊びにいくことは
「旅行」
と言い分けてるそうです。
どうして言い分けるのかわからないけど、へー、な話題でした。

This entry was posted on 2007/04/30 at 02:33 and is filed under 1. 日記, 日本語. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

Comments (4)

  • favourite より:
    あら。音楽(オペラ)業界もこういう古い舞台の世界の一部なのか(裏方さんにそっち出身の人も多いし)、私の先輩は仕事でツアーに出ることを「旅」と言ってました。なので私も自然と言うように。この記事を読んで、あーこれがルーツかあ、と思いましたわ。
  • Ken より:
    そうなんですかぁ。そっか、音楽(オペラ)も落語も「舞台」
    つながりですもんね。
    「旅」という方が趣がありますよね。
  • runorock より:
    なんだよ~!誘ってくれよ・・・。一度行ってみたいよ落語は。話芸ってのはホントに芸術だよ!職人の巧ってヤツを体感したいね~~。
  • Ken より:
    >runorock,
    そうか、君を誘う手があった!
    ほんと、一人の人が何人にも聞こえるのはああ、すごかった。
    ちゃんと、「今誰になってるか」ってわかるんだよね。

Leave a Reply (name & email required)