喫茶店 安心してほっといてくれる店

2007/05/09 // Posted in その他の旅行  

広島で行った喫茶店について。
たまたま、持っていたガイドブックに載ってた店でした。
バッハがかかってる店だそうで、
「・・・レトロで落ち着いた雰囲気」
的な文章で紹介されてたので、雰囲気だけの店かなあと、
期待はなるべく抑え目にしてました。でもいい意味で裏切られました。

店主はどちらかというと愛想はなかった。
開けたドアのきしむ音に気づいて、僕の姿は認めたけど、
表情のみでの「いらっしゃいませ」でした。
しかし無愛想というふうには受け取れなくて、
店の重厚さを増幅させてました。

本題のコーヒーは、ほんとにおいしかった。
苦くて、香りのきついコーヒーがすきなのですが、
僕の好みぴったりでした。
やはりケーキも頼んだらよかったかと思う。

音楽はガイドブックにあるとおり、延々バッハでした。
棚にあったCD、たまたま目に付いたのはグレン・グールドが
まとめてある段でしたが、グールドだけでも相当な数でした。
アップライトのピアノの上においてある雑誌もEsquireの音楽特集の号だったり、
音楽尽くしの店でした。

実は次の日にも僕はこの店に行ったのですが、
やはり店主は表情のみの「いらっしゃいませ」。
コーヒー代を払うときにも
「昨日もいらっしゃいましたよね」
なんていわない。
でもお礼を言われたときにあった目で、
僕が昨日もここに来たことはわかってる、ことはちゃんと僕にもわかった。
「しってるけど、わざとほっとく」
個人のやってるお店で、この距離感はなかなか最近ないのでは。

カップ



















チェロ




This entry was posted on 2007/05/09 at 02:06 and is filed under その他の旅行. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

Comments (5)

  • Cananese より:
    最近スタバしか行ってないから、こういうコーヒー屋さん、いいですねー。
  • yuzu より:
    こんにちは、はじめまして。
    グールド系のブログの営業にトラバとかコメントとか
    寄せていただきにちょこちょこ検索先に出没する、yuzu
    と申します。
    素敵な喫茶店ですね、カフェの言葉がピッタリな感覚。
    バッハが掛かりグールドのCDが沢山あるというのがまたいいですね。
    バッハなら誰のでも好きですから私なら通い詰めてしまいそうです(笑)
  • Ken より:
    cananeseさん、
    僕もスターバックスのようなところ、かなりよく行きます。
    ああいうところって「ほっといてくれる」のがいいんですよね。
    コーヒーもまずくないし。
    なんかこんなことばっかり言ってるとひねくれた人みたいですが。
    yuzuさん、
    はじめまして。
    僕がこの店に行ったときは、なんかのカンタータでした。(2日とも)
    バッハ以外もバロックのものばかりでした(目に入った限りでは)
    間違ってもストラビンスキーとかはなさそうな感じでした。
    北米にお住まいとのことですが、そちらには
    「音楽喫茶」みたいなお店ってありますか?
  • yuzu より:
    Kenさん、お返事ありがとうございます。
    クラシックピアノは聴き始めてまだ4年弱なので
    バッハと言えまだまだ聴いたこと無いものが多いです。
    グールドも最初はなかなか聴こうという意思が沸かず、
    型に嵌ったようで恥ずかしいのですが、81年のゴールドバーグを
    聴いて傾倒しはじめた次第です。
    音楽喫茶というのは個人経営でなら結構あると思います。
    スタバの本拠地のある州ですからスタバ、もしくはスタバ系
    のカフェが目立ちますね……。
    あまり出歩かないので見逃してるだけかも知れませんが。
    ジャズ系の喫茶/本屋ものが近所にあったのですが、リモデルされ
    若い子たち向けのカフェになっているようです。
  • Ken より:
    僕もグールドに興味を持つようになったきっかけはGoldbergでした。
    グールドに関して何にも知識がなかったんですが、
    最初は「うわ何か声が聞こえる」って心霊現象かと思いました(笑)

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