Jascha Heifetz|ヤッシャ・ハイフェッツ /Kreuzer|クロイツェル

2007/07/02 // Posted in 音楽  

















ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調Op.47「クロイツェル」(紙ジャケット仕様)


最近、市立図書館でよくCDを借ります。
特に思いいれもなく、なんとなくで手に取ったのですが、
聞いてみると、なかなかの驚きです。
ベートーベンのバイオリンソナタ、「クロイツェル」。
バイオリンはヤッシャ・ハイフェッツ、ピアノはブルックス・スミスの演奏です。
「クロイツェル」は別のヴァイオリニスト1人の演奏を聴いたことがあるきりだったのですが、
それと比べると、かなりの高速演奏で、ズンズン進むのが大変気持ちいい。
そしてなんだか音質が金属的なんです。冷たく、温かみにかける
という批判はできそうですが、僕にはシャープに聞こえました。
「・・・そりゃ、弦は金属だもんね」と思ったものの、本当に弦は金属かどうか調べてみると、

********** Wikiediaより *********
もともとはガット)を用いていた。
しかし標準ピッチが上昇するにつれ弦に高い張力が要求され、現在のガット弦は
金属の巻線によって補強されている。金属だけのものや合成繊維ナイロン弦)

ものも多く用いられる。現代では、単純なナイロン(ポリアミド)芯にアルミ巻き線を
施した弦から、合成樹脂繊維の最先端技術を取り入れた芯にアルミや銀
を含む
金属製の巻き線を施した弦が主流になりつつある。これらのハイテク弦は、ガット
弦の音色に近いのにもかかわらず、ガット弦ほど温湿度に敏感でないた
め非常に
実用性が高い。
********************************
(でもハイフェッツのバイオリンがどんな弦なのかは、結局もちろんわからず)

バイオリンソナタはバイオリンとピアノ、二人で演奏します。
以前どこかで読み知ったことを思い出しつつ、Wikipediaで調べつつ書いてますが、
ベートーベン以前にもバイオリンソナタという形式はあったけど、
「バイオリンの助奏つきのピアノ曲」という位置づけでした。
ベートーベンのころからバイオリンソナタは、それまでのものより
バイオリンとピアノが対等な関係にあるような曲が増えてきます。

のはずなんですが、このCDはなんだかそうじゃないです。
あからさまにハイフェッツが主人公です。
ピアノがマイクから遠いんじゃないかというくらい、ピアノは控えめです。
ここはピアノほうが「主」なのでは、と(僕にとって)思われるメロディーでも
バイオリンは歌い上げてます。もう「俺が俺が」です。
計算してみるとこれは54歳の時の演奏のようですが、威勢がいいなあ。
とてもインパクトの強い演奏なので、
今後見つけたらどんどん聞いてみよう、ハイフェッツ。
残念ながら87年に亡くなってるのでCDでしかもう聞けないけど。

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This entry was posted on 2007/07/02 at 23:57 and is filed under 音楽. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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