「すがた」と「かたち」|日本と西洋

2008/04/18 // Posted in 日本語  

日本文化にとても詳しいフランス人と話す機会がありました。
翻訳や著述を職業としてる人です。
語彙やイントネーションまで、きれいな日本語で
日本のことを日本以外の国に伝える難しさを語ってくれました。

おっしゃるに、
「日本人は日本人のことを『あいまいだ』というけれども、
それは間違っている。自分達の中でははっきりと明確なものを
持っている。はっきりと『かたち』で表現する国の人々に
『すがた』で物事を表現する国、日本のことを伝えるのは非常に難しい。
今でもまだ答えを持たない」。

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そういえば「すがた」と「かたち」の違いって考えたことない。
辞書を引いて、特に気になったところを抜粋してみます。

+広辞苑+
すがた【姿】

(抽象的なものも含めて)全体的なありさま。

かたち【形・容】

②中身や働きに対して、外形。形式。


+漢字源+
姿
①すがた。人の顔やからだのようす。転じて広く、ものの形やようす


①かたち。外にあらわれた姿。
④かたち。人間のからだ。(対)⇒心。

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ぼんやり、なんとなく、イメージがつかめてきた気分です。
「すがた」の「全体的」「ようす」なんかがキーワードかと思われます。
(抽象的なものも含めて)ってのも「なるほど」でした。
直接にはわかりにくく、説明しづらい、全体としての・・・・
というところでしょうか。
日本人に特徴的な感受性って説明することを前提としてないよなあ、とは
思っていたので、ほんのちょっとだけ、つながった感じがします。
それから、「形」が「心」の対義語にもなるってのは驚きでした。

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ちょっと横道にそれる発見ですが、漢字源で「かたち」を検索すると
「形」「容」「状」「象」「貌」「皃」
と6個もヒット!


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