日常/場違い|藤堂良門(TODO Ramon)アーティストトーク

2010/01/13 // Posted in アート  

1月10日(日)。神奈川県民ホール「日常/場違い」展

ドイツにいた頃から仲良くしていただいてる藤堂良門さんも参加してるグループ展です。
この日は藤堂さんのアーティストトークがありました。そういや改まった感じではご自身の言葉による解説って聞いたこと無かったし、
てか藤堂さんが人前で話すのを見てみたかった(!)
デュッセルドルフ在住ということもあり、日本で展覧会やるのはそうそうない機会なんで、横浜に行った次第。
アーティストトークは作品ひとつひとつについて、丁寧にお話していくという感じで進められました。

藤堂さん自身のサイトにも詳しく書かれていますが、藤堂さんのテーマは歴史、場所、そしてそれらの固有性。

その要素が凝縮された素材として石が多くの作品で使われています。

まず冒頭に掲げた写真は全長30センチくらいのもの。デュッセルドルフ近郊のネアンデルタールの石です。

ゲルニカの石。ドイツ軍が空爆を行ったスペインの町。

パリ、ルーブル美術館の敷石。本人もおっしゃってましたが、敷石って人が歩いた面がなめらか。

時間が閉じ込められてます。

ベルリンの壁。

手前の台に載ってる五つの石はノルマンディーの海岸のもの。連合軍はここから上陸したのでした。

真ん中の柱は、横浜のレンガ。この会場で制作されました。ガラス層あり。

先程リンクをはったサイトに詳しいですが、「柱」も藤堂さんの重要キーワードです。

最近は本を使った作品もあります。本文があるべき部分がガラスの層になってます。

曰く、「本は小宇宙」。

側面から除くと作者の顔が見えるものも。

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こうしてインスタレーションとして眺めると、サイトの写真やアトリエで見るのとは当然違って、

一つ一つの作品がより饒舌になります。
この展示のタイトルは<沈黙 語り得て/語りえぬ>ですが、見終わっても引きずったのは饒舌さでした。

この展覧会は1月23日まで。 山下公園も近くて周りもいいところです。

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